語学教材の効果とは?

英会話のみならず、外国語の会話教材のメインは、当然のことながら文例です。テキストで読み、その表現を見たり聞いたりして学習するというのが主なパターンです。
その昔、日本語を大学で履修していた我がアメリカ人の夫が、初めて日本人と接した時の笑い話があります。とにかく何か日本語で喋ろうと必死だった彼が、懸命にテキストの文例集を思い浮かべ発した言葉が「その小さな灰皿はきれいですね。」「はあ?」この場合は、あまりにすっとんきょうな発言に場が和んで結果オーライだったようですが、日本人ならこれは誰も言わないでしょう。ここまでひどくはないにしても教材に使われている文例にはこのタイプのものが結構多いように思えます。つまり、使えないのです。海外旅行先のホテルのレセプションやレストラン等での特定のシチュエーションを設定したものはともかくとして、いわゆる日常の実用英会話の例を効果的に挙げるのは至難の業です。日本語会話の教材を見ると「こんなふうには言わないだろう」と思うことがよくありますが、英会話教材の文例が不自然になってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。だとしたら、そんなものに高いお金を払って必死に暗記することに意味があるのでしょうか?

語学教材の効果への疑問に+1 !

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